大阪府支部主催

    楊進理事長による稽古要諦研修会

    2023年 6月 4日 (日) 大阪市立鶴見区民センター 2階 大ホール

    参加者:140名

    講師:日本健康太極拳協会  楊進理事長

 
 
  
    楊進理事長をお迎えし、楊名時太極拳をより深めていくための最終的な拠りどころとなる「稽古要諦研修会」
    を開催しました。
    大阪府支部としては初めての稽古要諦研修会ですが、次回に繋がる行事となりました。

  連絡事項:
    ・本部委員会委員、支部役員の募集
    ・9月3日(日)楊慧先生による特別研修会、師範審査会の案内

 
 
  参加者との対話:

  ・初対面の方・機関誌「太極」・協会のHP・古典研究会のPDF等について尋ねられた。
   協会のHPが新しくなる。 会員専用のページもあるので是非見てください。
  
   
 
  太極拳について


  ・太極拳という名がついて160年。空手の歴史は去年で100年になる。
   太極拳はどんどん進化している。養生のなかに太極拳はない。
  ・中国には300流派、297が外家拳。残り三つが内家拳。‟家”とは‟インド”のことである。
   太極拳には方法論はなくて考え方があるのみである。
  ・中国で“太極女神”と言われている『扎西』さん。楊式太極拳の第6代目。

  
■ 稽古要諦研修会

   24の稽古要諦 太極拳の個々の形と稽古要諦の並び順に関連はない。
   ひとつひとつの要訣が二十四ある太極拳動作のすべてに関係する。

  出典:

  ・『太極拳姿勢要求』十三項:上海の陳式太極拳家、顧留馨先生。
  ・『太極拳術十要』:楊澄甫(祖父が楊露禅)口授、弟子の陳微明が著述した。
   楊名時師家がオーバーラップを整理、四文字に揃えて二十四を選んだ。
   その他は ・『十三勢行功要解』・『十三勢行功歌』・『十三総勢説略』があり、“十三勢”とは“太極拳”といわ
   れる前の呼び名で20以上の古典文献がある。
   楊名時先生は『十三総勢説略』を『太極拳論』として解説されている。
   〈其の根は脚に在り、発するは腿に於り、主宰は腰に於り、形は手指に於り〉


  個別解説:

   〇 気沈丹田:意識を丹田に置くことで精神と重心は安定し動きも軽快になる経絡のツボを通るからスムーズ
    に動く。ただ“丹田”だけは出て行ってしまうと
    自分を守る薬が無くなってしまう。意守丹田、気沈丹田。
    “稽古要諦”には無くて“基本五ヶ条”にあるものは“平目平視”である。
   〇心静用意:雑多な思考を廃して、意識を集中させ、感覚を鋭敏にする意を用いるとは、これに関連した言
    葉を巡らせてみると用意不用力、意守丹田。
   〇沈肩垂肘:首から肩の力を抜き、腕の重さで肘を垂らす『太極拳術十要』では沈肩墜肘、『太極拳姿勢要求』
     では垂肩沈肘、意味同じ。
    肩先にくぼみがあるのが沈肩、但し肘の位置は肩より外に留まる。
   〇身正体鬆:姿勢は正しく、頭部、腹部、尾閭が一線であれば無駄な緊張はない。

  
   
   
 
 ■ その他のご講話:

   □ ヒューマニエンス いろんな話題が太極拳に役立つ。
    ・猿だった人間が地面に降りて踵が地面についた。示現流の軍鶏脚。
    ・骨の数<206、筋肉<600個。一動全動:全部が繋がって緩まなけれがならない。
    ・有酸素運動 遅くてスムーズ。体が温かくなる。
    ・“腰”は動いていない!腰椎は水平回転しない。腰は命門、第3腰椎。

   □ 三尖六合 六合:外三合、内三合

     明勁 → 力与気合
     暗勁 → 気与意合
      化勁 → 意与心合

      懂勁:勁を理解する。粘:攻撃 走:防御  聴勁→化勁→拿勁

   □ “フロー体験”精神的健康効果が生み出される主要な条件:武相支部 飯田健次
   □ 挑戦レベル VS スキルレベル
   □ 肩鎖関節 胸鎖関節 肩関節
 
   
   
 
  ■ 明鏡止水の実技


    NHK「明鏡止水」の編集版を視聴し、その後4名の方が代表として前に出て気沈丹田、化勁についての実技
    指導を体験しました。
 
   
   
  
   ■ 気持ち良い立禅、八段錦(第一段錦、第八段錦)         

   謝謝、再見のご挨拶で閉会となりました。
 
   
  

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